最近の湊は、どこかぎこちない。
距離を置かれている気がする。
あまり話したがらない。
そんな状況で自分の相談なんて出来ない。
溜息が零れる。
がちゃりと玄関のドアが開く。
「……あんた、また学校行かなかったの?」
お母さんが帰ってきた。
今日も遅い。
夕飯は作ったけれど、そんなの見ないんだろうな。
「なんのために学校に行かせていると思ってんのよ!
学費が勿体無いじゃない!」
なんと、娘の心配よりも学費を心配する親だったとは!
今までそんなふうに子供を見ていたとは。
驚き、呆れる。
言葉を返す気力も失せる。
「全く、学校に行かないで何をやっているのかしら!
今日もどうせ男の子を連れ込んでいたんでしょう!」
……連れ込んでいた?
どっちのセリフよ。
あんたは不倫をしているくせに。
「人のこと言えないでしょう!
お母さんだって不倫しているくせに!」


