星降る夜の月



「理由も知らないで知った口利くなよ!」


「あんたなんか、産まなきゃよかった!」


いつもこの言葉が最後だ。


強引に自分の部屋に入る。


全く以て同感。


私は、この世界に産み落とされなければよかった。


海にでも山にでも、捨ててくればよかったのだ。


なのに、どうしてここにいるのか。


生きる意味が分からない。


どこにも居場所がない。


学校にもないし、家にもない。


全てに見放されている。


湊だって寝ているはずだ。


いくら近所でも、さすがに声をかけづらい。


私は、どこへも行けない。


泣きたくても、涙が出ない。


いつからだろう。


いつの間にか泣けなくなっていた。


人間が人間でなくなったみたいだった。


もう、私は消えたかった。


両親が寝静まったのを確認してから、シャワーを浴びに行った。


熱くなった頭を冷やすために冷たいシャワーを浴びた。