星降る夜の月



くだらない。


あんな奴ら、親も親だし、子供も子供だ。


うざい。


むかつく。


時間はいつの間にか経っている。


もう夜が近い。


春ってこんなに日が落ちるの早かったっけ。


しばらくぶりに外に出たから時間がうまく掴めない。


まだ人もたくさんいるから夜桜見物でもしようかな。


昼は昼で華やかな雰囲気だったけれど、夜も良い。


暖かいだけでなく、どこか妖艶な空気が漂っている。


江戸時代の人も、こんな気持ちで見ていたのだろうか。


あちこちでアルコールの入った大人が騒ぎ出す。


夜は盛りだ。


焼き鳥やビールがじゃんじゃん振る舞われる。


酔っ払ったOLさんが勢いでたまたま近くにいた私に焼き鳥を1本持たせる。


「いいのいいのおー

せっかくだからあ」


「あ、ありがとう、ございます」


あ、ネギマだ。


好きなんだよね、ネギマ。


あの人に感謝しながら食べて桜を見物する。


おいしい。


焼き鳥も、桜も。