みんながいなくなると、教室は香取くんと私のふたりになる。
さっきまでの賑やかさが消えてしまうと、逆に私の胸は騒がしくなる。
香取くんの綺麗な横顔に視線を向ける。
長い睫毛が縁取る澄んだ瞳に胸が高鳴る。
香取くんが走らせるペンの音と遠くに響く運動部の掛け声だけが聞こえている。
(静か過ぎてドキドキが聞こえちゃいそう…)
香取くんが私のノートのページを捲る。そして…
「星宮、好きな奴いるの?」
「えっ…!?」
お昼の話、聞こえてたの!?
血の気が引いた。
いや、血が上ったのかな?
頬が熱くなり、眩暈がした。
どうしよう…
香取くんのこと、好きだって分かっちゃったら…
ドキドキドキ…
心臓が打ち鳴る。
「あっ、あの…それはっ!たっ、多分そんなんじゃなくてっ…!えーと…」
「くっ!」
しどろもどろな私を香取くんが可笑しそうにくすっと笑う。
「なぁ、そういうのってさ、」
ノートから顔を上げて、私を見る。
少し意地悪な眼差しに胸のドキドキが更に加速させられる。
「恋愛し慣れてない感バレバレ」
「う…」
確かにそうなんだけど…
「どうせお前、恋もしたことないんだろ?」
そう、確かにそうなんだけど…
(余計なお世話だよ…)
『今まで彼と付き合った人もクラスのマドンナとか社会人らしい年上の女の人とからしくて…』
ふとのりかちゃんの言葉を思い出す。
(そんな素敵な女の子たちと恋をしてきた香取くんとじゃ、私なんかつりあわないんだろうな…)
子供過ぎる自分が情けなくて、俯いてしまう。
貴方のこと、見てるだけだって贅沢過ぎる。だからもうこれ以上突っ込まないで。
誰にも気付かれずただ見つめて、そしていつかきっと、ちゃんと諦めるから─
さっきまでの賑やかさが消えてしまうと、逆に私の胸は騒がしくなる。
香取くんの綺麗な横顔に視線を向ける。
長い睫毛が縁取る澄んだ瞳に胸が高鳴る。
香取くんが走らせるペンの音と遠くに響く運動部の掛け声だけが聞こえている。
(静か過ぎてドキドキが聞こえちゃいそう…)
香取くんが私のノートのページを捲る。そして…
「星宮、好きな奴いるの?」
「えっ…!?」
お昼の話、聞こえてたの!?
血の気が引いた。
いや、血が上ったのかな?
頬が熱くなり、眩暈がした。
どうしよう…
香取くんのこと、好きだって分かっちゃったら…
ドキドキドキ…
心臓が打ち鳴る。
「あっ、あの…それはっ!たっ、多分そんなんじゃなくてっ…!えーと…」
「くっ!」
しどろもどろな私を香取くんが可笑しそうにくすっと笑う。
「なぁ、そういうのってさ、」
ノートから顔を上げて、私を見る。
少し意地悪な眼差しに胸のドキドキが更に加速させられる。
「恋愛し慣れてない感バレバレ」
「う…」
確かにそうなんだけど…
「どうせお前、恋もしたことないんだろ?」
そう、確かにそうなんだけど…
(余計なお世話だよ…)
『今まで彼と付き合った人もクラスのマドンナとか社会人らしい年上の女の人とからしくて…』
ふとのりかちゃんの言葉を思い出す。
(そんな素敵な女の子たちと恋をしてきた香取くんとじゃ、私なんかつりあわないんだろうな…)
子供過ぎる自分が情けなくて、俯いてしまう。
貴方のこと、見てるだけだって贅沢過ぎる。だからもうこれ以上突っ込まないで。
誰にも気付かれずただ見つめて、そしていつかきっと、ちゃんと諦めるから─



