夕焼けが綺麗に染まる空を見上げる帰り道

優羽から話を聞いた私はなんだか色々
信じられないでいた。

とりあえず笹岡先輩の行動が本当理解できない。
なんで?どうして大切な人を傷つけるの?
あんなに一途で可愛くて綺麗な彼女を…
私が男ならそんなこと絶対にしない!
男の気持ちなんか全然わかんないけど
でも嫌だよ…こんなの…。

「すいませ~ん。ボールが」

ボケ~っとしてた私は突然聞こえてきた声に
ハッと我に返る。
いつのまにか公園の前まで歩いてきてたらしい。

足元を見るとサッカーボールが。

『あっ!はい。』

サッカーボールを両手で拾い上げて
こちらへ近づいてくる持ち主へと体を向けると
優羽の家からの帰りで空か地面しか見てなかった
私の目に久々に映った人物は男子高校生
私と同じ高校の制服を着た男の子
制服の色が私と同じだ!
どうやら同じ学年のようだ。