私は朝の優羽の態度がどうも気がかりで

“上の空"

今日の私にはそんな言葉がピッタリとあてはまる。

だけど

「月岡さん」

どんなに上の空でもこの人だけは特別。

彼の声にはすぐに引き戻される。

『ほ…星村くん…』

「月岡さんが野菜切る係なんだ?」

私の手元を指を指しながら見て言う星村くん

私の手には右手に包丁
左手にはじゃがいも…。

そうだ。
私は今野菜を切ってるんだ。