サッカーの王子様


私はさっきのスローな動きとは正反対に

サッと慌てて星村君とは反対側を向く

ドキドキ鳴り止まない心臓の音

私は気を紛らわそうと

心臓の音を落ち着かせようと

外の景色へ目を向ける

にしても…さっきから同じところぐるぐるしてるような気がする…

ほら…これで3回目。

あの店の看板見るの…。

高速道路を降りてからというもの

ぐるぐる同じとこを回ってる…。

もしかして…

もしかしなくとも

『水巻先生…方向音痴?』

顔を窓から正面に戻して

ポツリとそう呟いた…。