サッカーの王子様


ぐるぐるとうずまく疑問を抱えながらも

『失礼します。』

そう言って私は水巻先生の車の後部座席に乗り込んだ。

「ほな、発車させるで?」

そう言ってギアを引き

ハンドルを握った水巻先生…

そんな水巻先生の姿はカッコよくて

女子たちが見たら絶対に黙ってないだろう

そう思った。

それから車が発車して

10分くらい経った頃

「ん?あれ星村やないか?」

えっ!?星村君?

私は素早く反応して

水巻先生の視線の先に

目を向けた。

本当だ!!

星村君は大きなスポーツブランドの

ボストンバックを地面に置いて

信号待ちをしていた。

そんな星村君を見た水巻先生は

車を邪魔にならないよう

隅に移動させて車を降りて行った…