ついに先生は条件まで出してきた。

「やっぱり手っ取り早く決めるか!! そうだな。
あと20分!ちょうどチャイムが鳴る5分前だ!!
それまでに決まんなかった場合は、
今日の日にちと同じ出席番号のやつにしてもらう!!」

なんとも無茶苦茶な条件をクラスメイト全員に突き出し
さっきからずっと座っていたパイプ椅子に
腕と足を組み踏ん反り返って再度座っていた。
勢いよく座ったからか椅子がすこしギュッと鳴った。

みんなは先生の言葉に固まった…。

一番騒いでいたクラスメートが
ひそひそと友だちに

「やべえ。俺の出席番号…今日の日にちだ…。」

と言っていた。

あと5分で20分経つと言うときに
意外な人物が手を挙げて立候補していた。

私は驚きが隠せなかった。

だって手を挙げてたのは
優羽だったから…。