「ん?なんや?遠慮せんでえぇで?」
寝ぐせを整えていない水巻先生がキョトンとして言う…
『あの…私のお母さんさっき…水巻先生のこと…恭ちゃんって言いましたよね?』
私がそう言うと
一瞬だけギクッとした顔になった…。
でもすぐに元に戻って
「さぁ?お前の聞き間違えちゃうんか?」
と軽く流すように言って
運転席に乗り込んだ…。
聞き間違え!?
そんなはずないよ!
だって確かにそう呼んでたもん。
私の顔見てから言い直してたけど…。
「空~!?早よ乗らんかい!置いてくで~?」
まだ手に荷物を持ったまま車に乗り込まない私を見てせかす水巻先生…
だって…納得いかない。
聞き間違えなわけないよ
確かにお母さんは
“恭ちゃん”
って呼んでた…。


