サッカーの王子様


今点滅しているランプの色は緑だから着信

携帯を開いてディスプレイを見る

優羽からだった…

『もしも』

「空!!今どこ!?」

“もしもし”と言おうとした私を遮って

焦ったような優羽の声が受話器から聞こえる

『どこって…車の中』

「えっ!?車って…?」

困惑気味の優羽の声が聞こえる…

『とにかく間に合いそうにないから…多分遅刻だし…バスみんなと一緒には乗れないと思う。』

「そう…わかった。訳は後で話してね?」

『うん。』

「じゃあね。」

プツンと電話が切れる

携帯を閉じため息をつく

今まで遅刻なんてしたことなかったのになぁ

「空!!信号変わったよ♪」

ご機嫌なお母さんの声が私の右側の運転席から…

でも…

私たちの車まで動くかな?

どのみち遅れるんだし

動こうが動くまいが関係ないんだけどな…

それでもまだ間に合うんじゃないかって

期待してる自分がいる…

もう無理なんだろうけど