優羽が!?お弁当?

『えっ!?じゃあ今、優羽が食べてるのって…優羽の手作りなわけ?』

「うん…そうだけど?」

澄ましてそう言った後

「今になって眠気が襲ってきた…」

と目をこすりながらぼそりと言っていた…

驚きで優羽の顔をじっと見つめていた私に

「おいしい♪」

と明るい声が聞こえた…

え?おいしい?

声がした方に顔を向けると真実が

にこにこと笑いながら

優羽のお弁当のおかずのコロッケを

自分のお箸でおいしそうに食べていた…

「真実…何勝手に食べてるの?」

冷静な優羽の声が聞こえた…

途端に真実の顔に笑顔が消える…