サッカーの王子様


それから歯を磨いて
トイレを済ませると

『おやすみ』

それだけお母さんに言って

二階の自分の部屋へと向かう。

部屋に入るとまだ乾ききってない
髪を乾かすためドライヤーを手に
ベッドに座りドライヤーの
コンセントを差し込んで電源を入れた。

ーブオーンー

しんとした部屋にドライヤーの音だけが響く。


髪を乾かしながら今日あったことを
思い返していた…。

半分は優羽のこと…。

そしてもう半分は

さっきサッカーをしてた人のこと…。