あふれてきた涙を
必死に制服の袖で
拭う私…。
そんな私に
優羽は真剣に話し始めた…。
「ねぇ、空…聞いてくれる?私の元カレの亮太…いるでしょ?」
私は黙って頷いた…。
「覚えてるよね?亮太は人気ものだった…。バスケが上手で…みんなの憧れだった。いつでも亮太の周りには人がいた…。男女関係なく…。」
また頷いた…。
「空の状態は、前の私に似てる…。 空の好きな人は人気ものなんだよね?」
『‥ぅん…。』
「確かに遠く感じるかもしれない。けどね、自分から話しかけてみるのもアリだよ?」
ムリだよ…優羽。
私にそんなこと
できるわけない…。


