サッカーの王子様


なんか…。

もう…いいや。

なんて質問しようか

忘れたし…。

『いや…やっぱり良いです。』

「なんや…。ほな!!もう帰ってええで~?」

いや…気にしようよ。

少しはさぁ…。

はぁ~。

『じゃあ、もう帰ります。』

「あっ!!言うの忘れてもうた! ちゃんと渡すからな?明日の朝!!」

帰ろうと背を向けた私に

水巻先生が思い出したように言った。

『何をですか?』

振り返った私はそう聞いた。