『おっ覚えてるよ…?』

緊張しながらも答えた。

「そっか!! それでさ、俺と月岡さんってさ、入学式が初めてじゃん?逢ったの…。」

頷く私。

「でもさ、初めて会った感じはしなかった…。 俺さ、入学式で月岡さんに会った日から、夢をみるんだ…。毎日、毎日…。」

ドキッてした。

私も夢をみる…。

「同じ夢の繰り返しでさ…。 なぜか小さい頃の俺で、ケガしてんの…。それでさ、ケガした足引きずって下を向いて座り込んでる女の子のとこに駆け寄ってんだ…。」