サッカーの王子様


私の方を振り向いた星村君をみて、

こんな風に、私の気持ちに振り向いてくれたらなぁ…。

なんて、卑怯なことを考える。

星村君は至って真剣なまなざし…。

『うん?…ぃいよ…。』

私はちょっと戸惑いながらも答えた。

また不思議に思った。

星村君が進んでる道は、

私の家のある方向…。

私、帰り道を星村君に教えた覚えなんてない…。

なのに、先を行ってた星村君は平然と私の家の方向へと向かっていた…。

まるで、私の家がどこにあるのか知ってるように…。