サッカーの王子様


「あっ!!そのことか…。」

そういうと、今度は星村君が俯いてしまった。

あれ?

珍しいな。

っていうか、星村君が俯いたの見るの初めて…。

ちょっと新鮮かも…?

あっ!!
でも、
もしかすると、
星村君にとっては思い出したくなかったのかも…。

おそるおそる星村君の顔を覗き込んで、

『あの~。ごっ…ごめんね? 重かったよね?』

と言って、我に返ると、星村君の顔が近い!!

私はびっくりして、急いで顔を覗き込むのをやめた…。

私から至近距離にするなんて…。

無意識にしてしまった行為とはいえ、

恥ずかしくなる…。
だいぶ落ち着いてきてたはずなのに、

そのせいで、また体全体が熱くなる…。
心臓の動きも速くなる…。