ドライヤーを止めて、
髪をそっと触ってみる。
うん!乾いてる!!
乾いてることを確認した私はコンセントを抜き、ドライヤーをしまった。
そして、
本日2回目のベッドに入り、
布団を肩までかぶり、
仰向けになると、
また星村君のことを思い出し、眠れない私。
にしても、
私、恋しちゃったんだ…。
私は恋なんて、なぜかできなかった。
周りの子たちは、
すぐに気になる人ができて、
カップルになったりする子もいた…。
私は不思議と恋なんてできなかった。
何かが邪魔して…。
心の奥で何かが引っかかってるんだ…。
そのせいか、
告白されたことは何回かあったけど、
全部答えられなかった。
正直、告白されて嬉しくないわけがない。
だけど、
やっぱり分からない何かが引っかかっていて、
答えられなかった…。
でも、
私は今も感謝してる…。
こんな私を好きと言ってくれたこと…。
だから決まって、断った後は、
『私なんかを好きになってくれて、ありがとう。』
って言ってた…。


