誰かに気持ちを伝えることはある意味自己満足なのかもしれない。だって伝えられることに限界があるから。だから人はたまに『こんなに感謝してるのに!』とか『こんなに好きだって言ってるのに』とか『こんなにゴメンって謝ってるのに!』って本当は大切だから思いを伝えたいはずの相手にイライラしてしまう。
近付けばその分、傷付けてしまう、傷付いてしまう。でも私たちは触れ合わずにはいられない。だって好きなんだもん。その人といると幸せなんだもん。仕方ねえよ、うん。
さっきまで痛かった冬の寒さも、今は何だか優しい。彼に話して、スッキリしたのもあるけど、彼と話してて、自分の考えがちょっと変わったっていうのが大きい。言葉だけでは思ってることの百パーセントは伝えられないって思ってたけど、受け取る側になって初めて、そんなことないって思えた。
だって、さっき彼が素敵だねって言ってくれただけで、気持ちが軽くなった気がしたから。