「はあ~。。。

来週から 俺は どうなるんだろう?」






会社に到着すると

配送部の 部屋の外に

社長が立っていた。





「おはようございます!」




社長「おお! おはよう!

一応 今日 までだな?

帰りに ワシの部屋に


来てくれ、いろいろ 話しあるしなっ!」






「はい。 わかりました。」




社長「うん。

今日も 一日 頑張ってな!


それじゃぁ 後で…」






俺は 社長に 頭を下げた。









(さて! 今日も気合いいれて 仕事だ!)






5時58分になっても ヒカルの姿は

見えなかった……




(あれ? いつも早い ヒカルが

珍しく遅いなぁ~)










タッタッタッタッタッタッ…






ヒカル「……ハアハア……




ゴメン、




遅くなった……」






「おはよう! どうかしたのか?」





ヒカル「うううん、寝坊した……」





「寝坊? ……

ああ 昨日 遊びすぎ?」





ヒカル「そう、久しぶり だったから

沢山 喋ることあってさぁ~」




「今日、トラック運転してやるよ」



ヒカル「え? いいの? って




そういえば、元々今日は、

運転させて やってくれって

お父さんに言われたんだけどね」





「ふん、そうなんだ」



ヒカル「じゃあ お願いします」






積み込みを終えて

俺の 初運転で トラックは動き出した



ブォーーん!










ヒカル「あれ、運転 上手いんだ」




「そうか?」




ヒカル「うん。安心して

乗っていられるもん。」




「そりゃ どうも」



俺の運転で ヒカルを 乗せて

こうやって 走るのも

最初で最後かもな……




少し 切なくなった。


ブォーーん!



俺とヒカルは くだらない話ししながら
最初の 現場に 向かっていた













キィーーーー!






「あれ? ……」




ヒカル「……チョット! なに? 急に?」





「あれって 先生?」





ヒカル「…先生?」




「ほら、あれ!…


おまえの 元彼!」





ヒカル「……どこ?」




俺は 信号待ちをする人を

指差した。




ヒカル「………ホントだっ!」



ヒカルは ビックリした顔で

彼を見つめていた。







そして ヒカルの元彼も、

こちらに 気づいた。。。





「見てるぞ」





ヒカル「……見てるね…」





ヒカルの元彼は、手を降っていた









ヒカル「………」





ヒカルは 元彼に 手を振り返した






俺は トラックを 少し広い待避所に

止めた。





「行ってくれば……」





ヒカル「え?」



「あいつ おまえの事 好きだな」




ヒカル「………」




ヒカルは 元彼を 見ていた……





「早く 行ってこいって!」





ヒカル「……うん」




バタン!





ヒカルは トラックを降りて

元彼のところに 走って行った







俺は トラックの中で ヒカルを待った。