side晃

「どっちか選べ。翼。」カチャ((鍵を開ける


……翼、ごめん。お前には意地悪な質問だよな。

でもこの質問をしないと、俺は諦められない。

最初から期待などしていない。

期待するほど、自分が傷つくからだ。

結局、俺は自分が傷つかない方を選んでしまうんだ。

少し、自分の本能を恨んだ。

「……決めたよ。俺。」

「…そうか。」

あぁ。振られるのか……

そんなことを思いながら、ベッドに腰かけていた。

「ガチャ((ドアを開ける」

?!

「はっ?なんで、?」

「……俺、やっぱり晃と離れたくないっ!!
これが恋愛感情か分からないけど、これが俺の決断だ!」

「……翼…っ……うん。ありがとう翼。」

「俺は、晃が大好きだから、どんなことがあっても晃が大好きだから!」

「うん。うん。」

「俺は、受け入れるよ。どんな晃も。」

「うん……嬉しいよ。翼、受け入れてくれてありがとう。」

「…うんっ!」
─どっちか選べよ。(終)─