「うぅっまたフラレたぁーーー!!!」

「五月蝿い」

「だって、……ふぇっうぅっ……」

「あー泣くなって。はい、鼻かんで。」

「うぅ、ズズッ…………なにさっもう話せないって
さようならって!理由も教えてくれないんだよ?」

「うん。」

「も"う"恋愛な"ん"か"し"な"い"ーー(泣)」

ずっと、好きな人にフラレ続けている俺。

その度に従兄弟で親友の晃に愚痴をこぼしている。

「はぁ。それ14回目」

「だって、好きになっちゃったら仕方ないじゃんっ」

「あっそ。勝手にすれば。」

相変わらず冷たい。でも、実際ずっと話を聞いてくれるのは晃だけだ。

「はぁ、お腹すいた……」

「お前が泣いて帰ってきたから食べ損ねたんだろ。
ほらオムライス、お前好きだろ?」

「うっ……あーーきぃーーー!!」ガバッ

「ぅわっ、急に抱きつくなよ……」

「はぁ、やっぱり俺には晃だけだ……
……なんで俺、男なんだろぉーー」

「知らねーよ。ほら食べるぞ」

「うぐっ、食べる……」