人形の君に心をあげる。




その言葉に



『お前は今日から、バトラーになるんだ』



あいつに言われたことが頭の中でよみがえる。




そうか、あいつもその残ったうちの一人ってことなんだな。



あいつもどこかの主に雇われて、その人を警護してるんだとしたら、あの強さも納得がいく...





「バトラーという存在が世に現れ始めた初期のころから、バトラーを使用人として屋敷においていた名家などは、今でもなおバトラーを雇っているのが現実です。




なぜ彼らがバトラーを雇い続けるのか...



彼らは知っているのです。

バトラーの本当の姿を。



バトラーの忠誠心を。



バトラーは主に忠実で、裏切ることなど絶対にないと...」





”絶対に裏切らない”


その言葉とともに俺に手渡された花の苗は、なぜか少し重く感じた。





「...」




庭師の話しぶりから、バトラーというものがどんなものなのか理解は出来た。




だけど...


聞けば聞くほど



...誰にでも務まる仕事には思えないな