「しまいには、SPと言われる、主を護衛する人たちまでが屋敷に招かれるようになったんです。
バトラーの立場は完全に失われました...」
「...」
俺は何も言葉をかけてやることが出来なかった。
...話を聞いただけの俺には到底分かり得ないものがあると思うから
「誰が悪かった訳でもない、誰がそれを望んだ訳でもない...
時代の流れにのまれてしまった
ただ、それだけのことなんです。」
話し終えて庭師は悲しそうに笑った。
ここを去っていった、バトラーたち...
その中には、庭師のじいさんの知り合いもたくさんいたんだろうな...
「しかしね...」
庭師は言いながら、花の苗を俺に差し出す。
「それは表向きには、の話。
...本当はまだバトラーは存在するんです。」


