「それもそのはずです。
バトラーは、主とともに社交の場に出る機会も多いのです。そこで注目を受けるのは主同様に、バトラーも当然のことなのです。
バトラーは様々な外敵から主をお守りすることや、主のサポートをすることなどが一番の役割と言えるでしょう。
ただし、それだけのことではないのです。
決して、主の格を下げるような行いをしてはならない。
バトラーはどんなことがあっても主を最優先に考えなくてはならないのです。」
主を最優先に...
庭師の言った言葉を頭の中で繰り返す。
「それって...」
「それがたとえ...自分にとってどんなにつらい決断だったとしてもです。」
俺の言葉は庭師によってかき消された。
「...」
俺は思わず出かけた言葉を飲み込んだ。
だって、そう言ったじいさんの顔があまりにも悲しそうだったから...


