人形の君に心をあげる。




着る機会なんて無いだろ、そう思う俺に男は平然として言う。



「毎日それを着て生活しろ」



「え...」


毎日...?



どうして?なんで、俺が毎日こんなものを着なくちゃいけないんだ?



「例外はあるが、基本的にはいつもそれを着て生活しなければならない」



男はテイルコートの身に着け方や、身だしなみの整え方など、身なりに関しての注意事項をどんどん話していく。




まだ俺の中には、ここに来てからずっと募り続ける疑問の山が対処できないまま残っている。



それなのに、さらに疑問は増えていく。


何もかもが呑み込めなさ過ぎて、話についていけない。



「ちょっ、ちょっと待てよ。さっきから何の話をしてるんだよ?」