人形の君に心をあげる。




男は真っ直ぐに俺の目を見て近づいてくる。




俺はそれを見ていた。


いや、正確には、目をそらせなかっただけ。




...やっぱりこいつ、ただものじゃない




向かい合うと余計に強くそう感じる。



足はすくんだように重く固まって動かない。



こいつの目が動こうとすることを許さないんだ。




恐怖に似たような感覚。



自分では到底比べ物にならないような力を持った人間と出くわした時、こんな感覚なんだろうな...




背中を向けられていた時ですら、すごい威圧感だったんだ。



...向き合うと、とんでもねえな