人形の君に心をあげる。




特に何を言うわけでもない、力でねじ伏せるわけでもない。



けれど、その男そのものの存在だけで俺を圧倒するには十分すぎるくらい、こいつには下手な真似はしちゃいけないって感じる。




何者だよ、この男...


18年生きてきて、こんな雰囲気をまとったやつ、初めて見た。



力のないやつはすぐに相手を威嚇する。


ちょうど、昨日の奴らみたいに、言葉や態度、数で相手を圧倒しようとする。


そんな奴はあふれかえるほどいる。




けれど、本当に強いやつは、それをわざわざ表に出さない。




...これは俺の勘でしかないけど、この男はそっちの部類の人間だって思うんだ