人形の君に心をあげる。




こんなにすごい雨ならきっと、目の前に広がる川なんかも増幅してるんじゃないのか...



雨の音がうるさいせいで、川の音なんていまいちわからない。


目なんて見えているようで、見えていないも同然。



...このままここにいたら、川の水がここまで来るかもしれない


そしたら、俺も、飲まれてどこかに流されていくのか...




どこかに避難しようにも体は動かないし。


仮に体が動いたとして、ここから這いずって出た方が余計に力を消耗して、それこそどっかで行き倒れるんじゃないのか




ああ、だったら最期くらい川に”自由”気ままに流された方がいいかもしれない...



なんて、いつもの俺らしくもない、弱気な考えが浮かぶ。