だけど、倒すよりも多くの相手が俺を取り囲んでいる。
「放せよ」
後ろから俺の体にまとわりつくように何人かが絡みつく。
払いながらもなんとか攻撃をよけようとする。
けれど、まともには食らわないものの、相手のパンチが時々俺をかする。
「邪魔なんだよ」
振りほどこうともがく俺に一体何人がかりで押さえつけているんだろう。
「動くんじゃねえ」
次第に動きは拘束されていき、完全に抵抗できない状態になった。
「ちゃんとやり返させてもらいますよ」
一人の男が俺の顔を覗き込みながら、満面の笑みで笑っている。
「うっ...」
そのあと、腹のあたりに鈍い響くような痛みがした。


