「俺の女とヤったんだろ」
「...」
男の言葉には今までにないくらい恨みが込められているように感じられた。
俺はつかんでいた男の髪を勢いよく振り下ろし、男に蹴りを入れた。
「男がいんのに、俺に盛るような女を恨めよ」
男は泣き声にも似たような声をあげながら、起き上がろうとしている。
けれど上手く立ち上がれないようで何度も崩れ落ちる。
「お前、最低だな」
その様子を見ていた取り巻きの男が、触発されたように口を開き始めた。
「何人もの女に手えだしてんだろ」
「...」
「俺の友達だってお前に遊ばれて...」
見るとさっきまでおじけづいて黙りこくってたまわりの奴らまで調子を戻しているようだった。


