人形の君に心をあげる。




「ふざけんなっ」


俺が全部言い終わるか終わらないかのうちに、男は俺に殴りかかってきた。


俺はそれを交わしながら、相手が群がる反対側に移動する。



「てめえ、許さねえからな」

男は顔を真っ赤にしながらこぶしを振り上げ、向かってくる。



それを間近でかわして、男のみぞおちめがけて腕を振り上げる。


「だから、知らねえっていってんだろ」


男は前のめりに倒れていく。



その様子を見て、まわりの男たちは一気におじけづいたように動きが硬くなった。



...勢いだけかよ


心の中でそう毒づいて、荷物の方に向かう。