「なあ瞬そろそろ彼女作れよ〜」

はあ、寝てんのにうるせーな〜彼女作れなんて言うのはあの2人か、、、起き上がると案の定、総司と翔平だった。

「はいはい、何度も言ってっけど彼女とか、どーでもいーの!そもそも翔平ならともかく総司に言われたくねーよw」

「っんな!瞬コノヤロー!お前のために言っ
てやってんのにぃ〜」

「まあまあ、総司落ち着けってw」

っていうような茶番を毎日毎日してる。

結局3人とも楽しんでるんだけどな笑

「あの〜赤城君ってど、どこにいますか??」

「ん?俺だけど??」

そう言って近くに行く。

確かC組の子かな?名前しらねーけど。

「え、えと///、あの、その、昼休み校舎裏に来てください!!」

そう言って走ってった。

まあ、どうせまた告白だろ。

誰だかわかんねーけど答えはもう決まってるっつーの。

「ヒューヒュー!さっすがモッテモテの赤城君!」

「うるせーよ総司」

「で、なんて返すのさ?」

「翔平、いっつも言ってんだろ。答えは一生かわんねーよ。女とか興味ねぇ。」

「とりあえず付き合うだけ付き合ってみればいいじゃん、そのうち好きになってラブラブになるかもよ??俺らみたいに」

「いや、ない翔平みたいにとかマジでありえないからw」

ちえっ と、舌打ちする翔平。

ほんとに好きになるとかありえねーし。

ずっと、そう思ってた、、、

時間がすぎ、担任のいっちゃん(石山孝典 (い
しやま たかのり)が入ってきて朝のHRが始ま
った。

HRが始まってすぐいっちゃんが

「今日、転校生が来た。紹介するぞ〜。宮下入ってこい」

転校生??聞いてねーし。

いっつもなら父さんか母さんが教えてくれるはずなんだが、、、。

ま、いっか。別に損も得もねーし。

ガラッ。

転校生が入ってきたとたん教室が一瞬でうるさくなった。

「え?可愛くね?」

「俺狙おっかなぁ〜w」

とか言ってるやつがいる。

ほんとうるせえ。

いっちゃんが「うるせえー!自己紹介してもらうからしずかにせーい!」っていってやっ
と静まった。

そして自己紹介をしだした。

「宮下 沙羅(みやした さら)です。え、えっと赤城 瞬君の許嫁です。よろしくお願いしますっ。」

へー宮下 沙羅ね意外とかわいいな、、、

はぁ!?待て待て今俺の許嫁って言った!?
ここで言うか普通!?

てか、宮下ってあの宮下グループの!?

ちなみに宮下グループって言うのは俺ん家の二個したぐらいのけっこうでかいグループだ。

いやいやそれより、俺聞いてねーよ!

許嫁とかいたのかよ!

あんの、くそ親父、、、勝手に決めやがって。

「は??」

「瞬お前許嫁いたのかよ!」

やっぱり。

この2人は聞いてくると思った。

他にもいろんな人から聞かれたけど、この2人、総司と翔平の声しか聞こえなかった。

「いや、フツーに知らんかった。まじで
初耳なんだけど、、、」

「、、、嘘ついてるようには見えないな」

「だな、、、」

良かった信じてくれた、、、。

そんなやりとりしてる間にHRが終わって休み時間。

隣の宮下さんが話しかけてきた。

(なんで隣!?親父の要望!?いやいやおかしいだろ!強制とかマジでムカつくあのくそ親父ぃぃ!!)

「・・・かぎ君!!赤城君!!」

「え?あ、何??宮下さん」

考えすぎて聞こえてなかったっぽい。

「えっと、初めまして宮下 沙羅です。これからよろしくね??」

「え、えーとごめん俺何も知らなくて笑よろしく言われてもなんか、ね?笑」

ほんと、よろしく言われても困るんですけど、、、

「あ、ごめんなさい、、、このこと知らないなん
て思ってなくて、、、実は私も最近というか、転
校する時に急に言われて、、、けど、私自分で彼
氏とか作れないと思うし、許嫁いるんだろうなぁ〜って思いながら生活してたからあんま
り驚かなかったんだけど」

ニコッ

ドキッ...

ん?いやいや何ドキッとかしてんだよ、、、彼女なんか作らない、ましてや結婚なんてなおさらありえねぇ。

この女すげぇ。

そんな簡単に受け入れられるもんじゃねえだろ。

ある意味尊敬する、、、て、そうじゃなくて、、、

「んーと、ごめん俺にとってはそんな軽い事
じゃないからまだ、よろしく??は出来ない
かな、、、ごめんね?」

ニコッ

やられたことをやり返してみた。

そしたら宮下さんじゃなくて周りの女子がヒソヒソうるさい。

お前らじゃねーよ。

宮下さんが下を向いていたから

「どうしたの??」

って聞いたらめっちゃ顔真っ赤にしてたから熱あるのかちょっと心配だったけど

「何でもない」

って返ってきたからさほど気にしなかった。

それにしても、あのドキッって感じはなんだ?

このモヤモヤした感じはなんだ?

恋?

いやいやありえないから笑