お前を笑顔にしたいだけ




ーーーそれからまた日が経ち、水曜日の放課後がやってきた。



今日で三回目の図書委員の仕事だ。



ちなみに前回も今回も、村田はちゃんと来ている。



「今日も人、来ないね」



前回も利用しに誰も来なかったし。



この間、火曜と木曜の放課後に少しだけ図書室を覗きに来たけど、その時はちゃんと生徒が利用しに来ていた。



やっぱり偶然じゃないよ、これ。



じーっと村田を見つめると、視線に気づいた村田が怪訝そうに私を見た。



「なんだよ」
「……村田のせいだ」


「は?」
「あんたが怖い不良だから」



「意味わかんねぇ」



そう言って呆れ顔をする村田。



まさかそんな顔をされる日がくるなんて思ってもみなかった。