はっと我に返り、もう一度村田を見る。
本当に綺麗な寝顔。
でも、なんだろう。
心臓の音が速くなる。
嫌な感じの音の立て方。
そんな中、村田から目を離せないでいたら……
「……きゃっ!?」
突然身体が引っ張られ、バランスを崩してしまう。
急いで床に手をつくけど、目の前には村田の顔があって。
目は開かれていた。
「お、起きてたの……!?」
「今起きた。で、何?
寝込み襲う気だったのかよ」
「ち、ちが……!」
確かに今の状況は私が村田を押し倒しているようになっているけど、村田が引っ張ったからこうなったわけで…!
慌てて離れようとしたけど、その前に背中に手を回され引き寄せられてしまう。



