「学校に来てないんじゃなくて、いつもここに来てるの?」
「休む日もあるけど、途中から来る時は大概ここにいる」
「ふーん。本当に不真面目ね。
不良グループとここでサボってるなんて」
「は?何言ってんだよ。
ここに来る時は一人。
そいつらも知らねぇよ、ここ」
その言葉には驚いた。
だって、村田しか知らないってことでしょ?
「じゃあなんで私を連れて来たの?」
自分しか知らない場所。
そこに私を連れて来たのなんて相当な理由がないと……
「そんなの、色々なことするためだろ」
ニヤッと口角をあげる村田。
聞くんじゃなかった…。



