そうこうしているうちにまた腕を引っ張られ、自然と足が前に出る。
急いでお弁当箱を持ち、村田の後ろをついて行くしかない。
「ちょ、嫌だって…!!」
「だから?」
はぁ!?
何こいつ!!
最低だ、人の意見を聞こうとしない。
自分勝手な人間!!
『里穂、行くよ?』
『あっ、ごめん!すぐ行く!』
『まだ準備できてないなら焦らなくていいよ』
優しい笑顔で、いつも私のペースに合わせてくれた。
周り優先の晴樹。
でもこの村田は……
「おーい、晴樹!」
「メシ、食おーぜ!」
廊下に出るなり、数人の男子に呼び止められる村田。
いつも村田がいる、不良グループのやつらだ。
でも村田より外見も中身もマシ。
だからこそこいつらは村田を慕い、尊敬しているらしい。
汐情報だ。
「あれ、晴樹…この子、誰?」
そのうちの一人が私に気づいた。
さ、最悪……!!



