お前を笑顔にしたいだけ





でも本当に良かった。
村田が休みで。



昨日の今日だとさすがにきついし、とにかく何もなく平和な時間が流れて安心していた。



と、いうのに……



四時間目、眠たくなる数学の時間の時。




あの乱暴に開かれるドアの音が耳に入った。




これは、もしかして…
眠気が一気に吹き飛ぶ。



恐る恐る前を向けば、案の定金髪ピアスの村田だった。



もう少し真面目に制服着ろっての。
いや、着ているだけマシか。



そんな村田は当たり前だけど私の前の席にやってくるわけで。



目が合ってしまった。
やばい、と思った時にはもう遅くて。



「……よお」



低い声が教室に響き、みんな固まって村田を見ていた。