嫌なのかな、掃除。
そりゃそうか、面倒くさいもんね。
それ以上深く考えずに自分がしようと思ったら、今度は突然そのほうきを受け取った村田。
いや、一体何がしたいの?
からかってるだけ?
訳がわからないでいると、村田はじーっとそのほうきを見つめていた。
どこか、不思議そうに。
何、こいつ…。
村田の謎の表情と行動に戸惑っているとようやく顔を上げて私を見た。
「やっぱお前って不思議なやつだな」
「……はい?」
何、その意味深な言葉。
固まる私に対し、向こうもまたなんともいえない表情をしていて微妙な空気が流れる。



