だってそう言ったのは確かに……



委員会とか真面目にしなさそうな村田だったから。



「何?俺じゃ文句あんのかよ?」



「村田、やってもいいけどちゃんとやるのか?
森原に任せるだけだろう」



先生も私と同じ考えで、やめさせようと説得していた。



「ちゃんとやればいいんだろ」



村田の言葉に誰もが驚いた。
そういうことを言うタイプだったなんて、と。



信憑性はないけど、嘘でもこういうことは言わないとばかり思っていたのに。




結局、図書委員の男子は村田に決まった。




あれから多くの生徒に心配されたが、私自身特に気にしていなくて大丈夫だと伝えた。