ーーーホームルームが終わり、今日の学校は終了した。
みんなが帰る中、私は担任の先生に呼び出されてしまう。
「森原、お前村田の後ろの席で大丈夫か?」
やっぱり担任の先生は私の心配をしてくれてたらしい。
「もし怖いなら席変えて村田を一番後ろにしても…」
「あの、大丈夫です。
私のことは気にしないでください」
そんな気にかけられる必要はない。
それに前の席が村田晴樹という不良だからってなんとも思わない。
ただ、晴樹と同じ名前なのが嫌なのだ。
それだけで晴樹を思い出してしまうから。
晴樹と比べてしまうから。
だから……
こんな自分が嫌になる。



