あの、目を閉じて静かに眠る晴樹を見たのが最後で



私の好きな、優しくて温かい眼差しで私を見てくれることはもうないの?



もう私たちの関係は終わったの?




こんなにもあっけなくて、壊れるのは一瞬で。



『里穂、帰ろう』
『明日休みだしデートしよっか?』
『俺、里穂が好きすぎてどうしよう』



いつも優しい晴樹は、ふと甘くなって
何度ドキドキさせられたことか。



でも、私と別れたいってことは……



あの言葉も全部なかったことになるんだよね。



だってもう晴樹は私のこと好きじゃないのだから。