ーーー全部、話された後。 紗江さんは気を遣ってか、部屋から出て行ってしまった。 取り残された私たち二人の間に、静かな沈黙が流れる。 声をかけるのが怖かった。 嫌われてたらどうしようって。 こんな私をどう思っただろうって。 怖くてずっと黙っていたら…… 「……里穂」 どこか掠れた声で、私の名前を呼ぶ村田。 肩がビクッと震える。 「な、なに……」 聞き返す前に、背中に手を回されて。 ぎゅっと村田に抱きしめられた。 その抱きしめ方は優しくて、涙で視界が滲む。