お前を笑顔にしたいだけ





そうして語られた真実。



私と幼なじみだったこと。
付き合っていたこと。



昔の晴樹のこと……。



全部話されて、私も昔のことが思い出されて。



ああ、好きだったなって。
毎日が楽しかったなって。



一つ一つ丁寧に話す紗江さんに対し、ただ黙ってじっと聞いている村田。



どう思っただろう。



晴樹とばっかり比べていた私のこと、嫌いになったかもしれない。



晴樹と知ってもなお、側にいる私に呆れたかもしれない。



あんなに晴樹晴樹って言っておきながら、村田がその晴樹だったのだから……。