「な、んで……なんで?
ねぇなんで晴樹なの?どうして?
嫌……嫌だよ……!!」
お母さんに聞いてもわかるわけないのに、聞いてしまう。
きつく当たってしまう。
もうわけがわからなくて、頭の中がぐちゃくちゃで。
何もかも嫌になった。
自分がここに立っているのも、晴樹の場所へ行けないのも。
せめて、せめて最後まで晴樹の幼なじみとして、彼女としてそばにいたかったのに
それさえも叶わないなんて。
どうしてだろう。
何がいけなかったんだろう。
私がもっと晴樹の彼女としてふさわしくて、晴樹が別れたいと思わなかったら事故に遭わずに済んだ?



