夏休みが明けて一ヶ月以上が経った頃。



残暑で暑い日々は終わり、だいぶ涼しくようやく秋らしくなってきた。



「じゃあこれでホームルームは終わりだ。
事故らずに帰れよー」



帰りのホームルームが終わり、みんな各々立ち上がった。



私も帰ろうと席を立つ。



その時にチラッと村田に視線を向けてみれば……



「晴樹、今日カラオケいかねぇ?」
「久しぶりに歌いたいよなぁ!」



「え、何それ私たちも行きたい!」
「村田くん来るならなおさらだよねー!」



すっかりたくさんの人で囲まれていた。