そして少し経った頃。
突然廊下がざわざわと騒がしくなった。



どうしたんだろう?



朝にこんな騒がしくなることなんて今までになかったはず。



気になって、なんとなくドア付近を眺めていたら……




「……っ!?」




一瞬、息が止まるかと思った。



いつもの金髪ピアスは何処へやら。



サラサラで、黒く染まった髪。
ピアスひとつ、つけていない耳。



そして真面目に着られている制服。



夏休み明け。
久しぶりに会う村田は、どこからどう見ても……




「……は、るき…」




晴樹の、姿だった。