お前を笑顔にしたいだけ





あの後、汐にお礼を言って家を後にした。



自分の中で決心できて、いくらか気持ちが楽になる。



本当にいい友達を持ったと思う。
私は恵まれていたんだ。



そして駅へと向かい、私は電車に乗る。



家に帰ろうと思ったけど、急に晴樹との思い出のある海に行きたくなった。



ちゃんとけじめをつけようと思ったのかもしれない。



だから私は行き先を変更し、海へと向かう。



もういい時間で、海がある駅に着いた時には外はすっかり暗くなっていた。