「行きましょう」 看護師にそう言われ、急かされてしまう。 「……っ、なんで? 嫌だよ死なないで…! 晴樹……、晴樹……!!」 まだそばにいたいのに、看護師の片方の手が肩に置かれ、軽く押されてしまい、自然と足が進んでしまう。 その間も振り向き、ギリギリまで晴樹を見た。 最後に見た晴樹も静かで、綺麗に眠っていて…… 病室を出た時、複雑そうな機材とまた数人の看護師がやってきた。 それが余計にどれだけ緊急事態なのかが思い知らされて涙が止まらない。 最近、泣いてばっかだ。